3月19日、長崎県はIR審査の第一次審を通過した3者を発表した。
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指す県は19日、佐世保市のハウステンボスにIRを設置・運営する事業者の選定で、1次審査を通過した3者(グループ)を発表した。
3者は▽香港と米国の企業が中心の「オシドリ・コンソーシアム」▽オーストリアの国営企業傘下の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」▽香港の不動産開発企業などが中核の「ニキ チャウフー(パークビュー)グループ」。
県は1月に事業者を公募し、国内外の5者が応募。1次審査では運営実績や財務能力、コンセプトを書類審査した。
2次審査では、3者の具体的な提案内容を確認。事業戦略や管理体制、ギャンブル依存症などの懸念事項対策、地域社会への貢献などをチェックする。反社会的勢力とのつながりの有無などクリーンさも調査。8月にプレゼンテーションを実施し、1者を選定する予定。
県は事業者とIR区域整備計画を作成し、来年4月28日までに国へ申請。国は最大3カ所を認定する。(長崎新聞、3月20日付)
長崎県はIRを設置する場所をハウステンボスに決めている。ハウステンボスはヨーロッパ風のテーマパークである。長崎県には出島があった。そこから西洋の学問、つまり蘭学が入ってきた経緯がある。蘭学はオランダの学問である。また、出島は中国と貿易もしていた。中国と近いからである。そして、佐世保には米軍基地がある。
長崎は、オランダと中国とアメリカの文化が共存する県である。
そこにIR施設を設置・運営する事業者には創意工夫が求められるが、ぜひそれぞれの文化が調和した観光施設ができることを期待している。
しげる